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1.アマチュアレベルからプロレベルへ

記事を書くということは、「自分の考えをまとめる」ことであり、「ひとまずの自分の結論とする」ことです。この過程で自分の頭の中を整理し、一時的でも明確なアウトプットを形にするという行為は、アイデアや見解を“可視化”する役割を担います。

 

ただ、それだけでは「いつまでも考え中」という状態を続けてしまう可能性があります。要するに「アマチュア的」「趣味的」な取り組みとなり、それ自体が悪いわけではありませんが、現在注目している課題や作業、技能などが仕事のレベルに到達することはほとんどないでしょう。思いついたアイデアをただノートに書き溜めて終わり、という状態が長く続くイメージです。

 

逆に言えば、「常に結論(結果)を出す」ように記事を書き、「プロ的」「仕事的」に取り組むことで、課題や作業、技能のレベルがいずれプロレベルに達します。これはスポーツや音楽などの分野でも同様で、“人に見せる”ことを前提に取り組むと意識が大きく変わり、結果として自然にクオリティが向上します。

 

やることは簡単で、記事を書いて人に見せたり、記事をもとに打ち合わせをすれば良いのです。

 

逆に、「記事を書かない」「人に見せない」「記事(資料)をもとに打ち合わせをしない」と考えてみると分かりやすいかもしれません。どれだけ考えていてもアウトプットがなければ、周囲からのフィードバックが得られず、習熟速度も遅れるでしょう。

 

記事を書いて人に見せる際、最初は予測も何もない状態から始まるため、おそらく「これってどういうことですか?」といった質問が来るでしょう。場合によっては「この日本語は間違っています」などの表現やマナー的な点について指摘されることもあるかもしれません。

 

それを記事に反映し、再び人に見せる。これを繰り返していくうちに、「おそらくこういう質問が来るだろう」や「以前指摘された間違いを修正しておこう」と考えるようになるはずです。この「予測」や「予防」がほぼ能力とイコールであり、業務効率やプロジェクト進行においても重要な視点です。いわば「先を読む力」を鍛える行為とも言えます。

 

サッカー選手も「良い準備をして」とインタビューで話すことがありますが、これは「予測」と「予防」を実践しているということです。現状のままでは結果が見えているからこそ準備をしたり、相手チームが予測を裏切る新しい戦術を入れてくる可能性を考えたり、自分のチームでケガや体調不良が発生する可能性も含めて「良い準備」をしなければならないのです。このような視点は、スポーツだけでなく、ビジネスや学習、趣味の分野でも応用できます。

 

打ち合わせをする際にも、事前資料の入力がされないまま進むケースが多い印象があります。これは業種や職場の文化にもよるため、一概には言えませんが、個人の能力という意味では、事前に入力をして打ち合わせを行う方が効率的であることは間違いありません。ただ、ここで重要なのは効率向上そのものではなく、「記事を書いて事前に入力する」ことで「先に結論を決めておく」ことです。これにより、打ち合わせ中や後に「結果が予測とどの程度一致していたか、もしくは外れていたか」を知ることができます。「予測が外れた場合、その原因は何か」を考えることは、個人の能力向上に大いに役立つでしょう。

 

さらに、「記事を書いて事前に入力する」と決めると、打ち合わせをしなくても作成できるものや、打ち合わせ以前に確認しておくべき事項が意外と多いことにも気づきます。これは業務効率だけでなく、不要なコミュニケーションの削減にもつながります。

 

記事を書くことで、常に結論を持ち、揃っていない条件が何かを把握できるようになります。また、人に見せる前提で資料を書くことができるようになり、繰り返すほど能力が向上するサイクルが生まれます。

 

記事を書くことは、仕事だけでなく趣味やゲームにおいても実践可能です。「プロ的に取り組む」ことで、より高いレベルで仕事をしたり遊ぶことができるようになります。その方法はMARMO HUBに限りませんが、MARMO HUBでは「記事を書く」→「誰かに見せる」ことが完結して行えるため、ぜひ試してみてください。