昔、『かまいたちの夜』っていうゲームがありました。雪山のペンションを舞台にした推理ものなんですが、これがもう怖くて怖くて。当時の自分には強烈な印象を残しました。ただ怖いだけじゃなく、プレイヤーの選択で犯人や展開が変わるマルチエンディング形式だったり、キャラクターがあえてシルエットで描かれていて想像力をかき立てられたり、ゲームというより「新しい物語体験」だと感じたんですよね。
最近、教育現場でもノベルゲーム的な仕組みを使ったら、子どもが楽しく勉強やテストに取り組めるんじゃないかとふと思いました。例えば、歴史や理科の知識をストーリーに絡めて、分岐によって結末が変化するような仕掛けがあったら、自然に知識が身につきそうじゃないですか?
そこでまず、簡単なプロトタイプを作ってみました。ストーリーの分岐とエンディングをシンプルに組んで、キャラクターもシルエットにして余計な情報を省いてみると、案外いろいろなテーマに応用できそうな予感がしています。これから教育だけじゃなくて他の分野にも活用できるか、ちょっと楽しみですね。