飛行船の重量シミュレーターで設計の壁を越えた話

飛行船を作ろうとすると、素材の密度や空気バラストのサイズ、リングや桁の本数など、重量を決める要素が山ほど出てくるんですよね。ひとつひとつ手作業で計算すると、細かな変更をするたびに気が遠くなるような調整が必要でした。

そこで、各パーツや素材の設定から飛行船の重量をシミュレーションできるツールを開発。空気バラストを変えたり、リングや桁を追加したり、素材を差し替えるたびに、その場で重量を確認できるようになったんです。設計のリアリティがグッと深まって、「こんなに影響あるんだ」とか「意外とこの素材は軽くなるんだ」といった発見が次々と出てきました。

この重量シミュレーターは別途作っている「空間温度と浮力のシミュレーター」とも連携させて、より本格的な統合シミュレーターへ発展させる予定。最終的には飛行船の設計に必要な要素を全部まとめて、もっとリアルな飛行船づくりへ一歩進めるといいなと考えています。

飛行船フレーム重量計算

(リング部はバラスト幅と同じ長さ、縦桁はバラスト高さと同じ長さで計算)

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